高配当株式トップ10(2012年11月30日)時価総額50億円の新星。技術者派遣の[2154]トラスト・テックが第3位に初登場。 - 高配当株で配当金生活

高配当株式トップ10(2012年11月30日)時価総額50億円の新星。技術者派遣の[2154]トラスト・テックが第3位に初登場。

今回は、2012年11月30日時点での高配当利回り国内株式のトップ10を概観したいと思います。このランキングでは、私なら投資しても良いかな〜と思える独自のスクリーニング基準を使って、基準に当てはまった銘柄の中から上位10銘柄をご紹介しているランキングです。

さて、一時期漫画や小説を読む事を優先して、NHKニュース7を見ていてなかったのですが、衆議院選挙が近づいてきましたので、一時漫画はお休みとしてニュース番組をきちんと見るようにしています。基本的には投票する政党は既に決めているのですが、比例区はまだしも小選挙区だとパッとしない候補者もいますよね。

小選挙区制においては、落下傘候補の擁立が盛んに行われるようですけれども、私は落下傘候補があまり好きではありません。やはり、自分の選挙区から出す代議士は、せめて地元出身の人であってほしいと思うのは田舎者の発想なんでしょうかね!? あと、出来ればせっかくの代議士なので、せめて自分よりは学歴が上であってほしいと思うのですが、この2点を満たす候補者がいないのが難点なんですよね。まあ、白票はもったいないので誰かには投票するとは思いますが。

さて、2週連続この高配当銘柄ランキングの1位となりました[3176]三洋貿易ですが、業績予想通り行くのであればさすがに割安と見られて来たのか、この2週間で10%以上の上昇となっています。日経平均も上昇していますので、10%と言っても極端な上昇ではありませんけれども、まったりした値動きの多い高配当銘柄界では目立つ動きとなっていますね。来週4連覇を達成できるかに注目したいと思います。

配当金生活向けの高配当銘柄ランキング。ランクイン基準は?

PERが20倍以下であること:タコ配当の銘柄はランクインしません
ROEが7%以上であること:資本コストは7%以上だと思うので
時価総額が50億円以上であること:極端な小型株は流動性の観点からカット
経常利益が前期比+であること:利益マイナスは嫌な感じがしますよね
自己資本比率が50%以上であること:財務が良い会社は安心できます

の5点を満たす銘柄を配当利回りが高い順にランク付けしています。なお、私が普段から基準にしている数字なので、元々保有している銘柄も多いのですが、実際に私が保有している銘柄には☆印を付けております。なお、データ作成にはSBI証券のスクリーニングデータを用いています。

過去のランキング1位・2位・3位が気になる方は!?

第10回(2012/11/23):三洋貿易(6.40%)/ゲンダイエージェンシー(6.00%)/藤商事(5.27%)
第9回(2012/11/16):三洋貿易(6.61%)/ゲンダイエージェンシー(6.11%)/藤商事(5.27%)
第8回(2012/11/09):ゲンダイエージェンシー(6.06%)/藤商事(5.19%)/学究社(5.18%)
第7回(2012/11/02):ゲンダイエージェンシー(6.01%)/藤商事(5.11%)/兼松エレクトロニクス(5.08%)
第6回(2012/10/26):ゲンダイエージェンシー(5.98%)/兼松エレクトロニクス(5.13%)/極東証券(5.11%)

2012年11月30日現在のランキングです

  • 1(3週連続):☆[3176]三洋貿易:6.05%(-0.35%)
  • 2(ー):☆[2411]ゲンダイエージェンシー:6.04%(+0.04%)
  • 3(新):☆[2154]トラスト・テック:5.62%(-%)
  • 4(ー):☆[9744]メイテック:5.26%(+0.11%)
  • 5(ー2):☆[6257]藤商事:5.16%(-0.11%)
  • 6(ー):☆[9769]学究社:5.00%(-0.06%)
  • 7(ー):☆[8898]センチュリー21ジャパン:4.98%(-0.02%)
  • 7(ー1):☆[8117]中央自動車工業:4.98%(-0.06%)
  • 9(+1):☆[4926]シーボン:4.91%(-%)
  • 10(再):[9381]エーアイティー:4.87%(-%)
☆マークは、私が配当金生活のポートフォリオで実際に保有している銘柄です。

今回は3位に[2154]トラスト・テックが初登場となりました。この銘柄は元々ROEも10%台で有利子負債は0、配当利回りも5%台とほぼ完全にランクインの基準は達成していたのですが、先日まで時価総額50億円以上というランクイン基準を満たしておらず、ランク集計の対象外となっている銘柄でした。

その[2154]トラスト・テックも、2013年6月期の第1四半期の決算が営業利益ベースで前年度比75.8%増の1.21億円とまあまあの好決算(ただし売上は前年度比ー4%でした)となった事から、決算発表の11月9日以降は株価がジリ上げ傾向となり、先週ついに時価総額が50億円台の大台に乗ったという訳であります。

このトラスト・テックは時価総額が50億円前後の地味な会社ですので、知名度は高くないとは思いますが、自動車関連に強い技術者派遣を請負している会社と言う事になります。自動車産業と言うと、2008年〜2009年あたりは非常に厳しい局面となり、その時には売上高も2013年6月期(予想)の180億円に対し、2009年6月期は110億円まで落ち込んでいました。

2012年6月期以降は、自動車産業の復調に伴いまして業績も上り調子となり、2010年6月期には2,000円だった1株あたりの配当金も、2013年6月期(予定)では3,000円まで増配、さらに会社四季報の予想では2014年6月期には3,200円〜3,500円まで増加する見込みとなっています。

今期のこの[2154]トラスト・テックの最新のトピックとしては、SBI証券上のフィスコ提供の情報に以下のようにありました。

トラスト・テック<2154>は技術者派遣や業務請負・委託、海外への人材支援などのトータルソリューションを提供。2010年には香港虎斯科技有限公司(HKTT)を子会社化し海外での事業も展開中。

この香港のHKTTの子会社化自体は2010年の事でありましたけれども、2013年6月期の重点戦略の一つとして、このHKTTを使って中国などの海外案件の強化を図っています。中国というと、日本との政治的な軋轢の問題、特に自動車産業の売り上げにブレーキがかかっていることが心配ではありますけれども、来るべき新政権では日中関係の修復に期待したいと個人的には思っております。

最後に指標面を見ておきたいと思いますが、2012年12月1日現在で、PER8.91倍・PBR1.54倍・ROE10.5%となっています。1株利益が約6,000円で、1株配当が約3,000円と、個人的な印象としては株主還元のバランスも良いのではないかと思っています。自動車関連に強いのが、強みでもありある意味リスクかもしれませんけれども、私のポートフォリオにはあまり自動車株はありませんし、その代わりの高配当銘柄として今後も安定した業績に期待したい所ですね。

この記事を読んでくださった方向けの関連記事等はこちらです



当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます 
Copyright © 高配当株で配当金生活 All Rights Reserved.